3カ国語飛び交う灼熱の厨房編

Tasmania in AUS

クラスメイトの助力のおかげで、やっと手に入れた仕事にワクワクしていた初出勤の日。学校の授業を終えて、いざ歩いて仕事場へ向かう途中に、いきなり隣のクラスの中国人クラスメイトが「君あのタイレストランで仕事するの?」と初めて声をかけてきた。

わて「うん、そうだよ!」

クラスメイト「君はまだあそこの本当の怖さを知らないんだね。あそこは辞めておいた方がいいよ。」

わて「 ?? 」「ありがとう(なぜそんな事を言うのか分からないが、やっと掴んだチャンスなんだ)「忠告ありがとう」とだけ彼に告げその場を去った。

私は忠告のことは店に近づくにつれて忘れていた。

入り口に入ると早速、他のスタッフと短い自己紹介をし、自分の持ち場に着いた。

私の持ち場はお店の入り口からも、客席からも全く見えない厨房の一番奥の洗い場。

このレストランの洗い物のやり方や、お皿の片付け方などを一度見せてもらい、説明を受けたが、説明は英語なので正直よく分からなかった。

少しするとまずは営業前の賄いの時間になった。一つの円卓を囲んでホールスタッフ、キッチンスタッフに分かれて賄いのタイ料理を食べる。面接の時に言われていたのかも知れないが、知らなかったのでこれは私にはとても有り難かった。一人暮らしなので一食分の食費を抑えられる上に美味しい本場のタイ料理を毎回食べられた。

賄いではみんな笑顔で談笑していたが、徐々に顔が真剣になり、それぞれの持ち場に戻りいざ営業の始まりだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました