次は寝台列車ではなく、小型なバスで越境します
いやぁ〜しかし今日も暑いねぇラジさん。(誰!?いきなりラジさんて!)そろそろわてヴァラナシ離れようと思うんだけどどうかな?と宿泊している安宿のオーナーラジさん(先に説明せい!)と朝の雑談をしていると、いや〜まだまだ泊まっていた方が良いよ!と悪そうな笑顔で言われてそりゃそうだよね!ここのオーナーだもんねラジさんは!聞く相手間違えた!ガハハハと朝から言い合いながら、はい!ナマステ〜🙏どこの国でも色々と話し相手や相談に乗ってもらうのは現地の宿のオーナーやスタッフさんです!(この宿の人が話しやすい相手かどうかも宿選びには大切ですね!)
次はどこか行くあてはあるのかい?と聞かれてう〜んまだ特に何もなかったのだが、ガンジス川のもっと上流にも行ってみたい気持ちと、少し静かな街に行きたくなり(毎日が騒音と、クラクションと、謎の爆音と、客引きのひつこさなどで心がギスギスしてきている気がするので)ここヴァラナシから行ける場所でどこかおススメを聞くと、意外と考えていなかった場所で、外国人がよく行くルートにネパールのカトマンドゥ行きのバスがあると教えてくれた。勿論他にも国内の場所を色々教えてくれたけれど、一度インドを出て隣国を見て、心休めてみるのも面白そうに感じたので、ネパール行きを決めると、カトマンドゥ行きのチケットをラジさんがすぐに手配してくれた。(決まれば行動は早いので)今日はもう間に合わないため、明日の朝バスターミナルからの出発だそうだ。毎回のことながら明日出発することが分かると、その土地や知り合った人達が少し名残惜しいような、しつこ過ぎる客引きや、お土産物屋に清々するような気持ちや、もう2度とこの土地に足を踏み入れない、再会する事なんてないのではないかという思いと、次に行く土地のこと、出会う人達が楽しみで仕方ないような、そんな沢山の気持ちで最後の日を過ごす。最後の日も変わらず、ヴァラナシの人々の生活の中心を悠々と流れるガンジス川を、熱いチャイを知らないおっさんと飲みながら眺めていた。(いや誰このおっさん!?彼はなんか色々勝手に無料でこの街のことを教えてくれたおっさん。たまに良いことも言ってくれたりしたので、チャイを奢って一緒に飲んでました)
なんでお金を貯めてまで、大変な思いをしてまで現地に行くのか...
今の時代では考えられないけれど、わての旅中はスマホなんて存在しなかったので、この日も街中に数多くあるネットカフェに行き遠く離れた日本の地元の友達に今いる場所、次に向かう場所をメールしておく。家族には一応絵葉書を出した。(いつ届くかは知らんけど...)これはもしも移動中や、どこかで何かがわてに起き、事件や事故などに巻き込まれた時などの情報を後からでも追えるように一応長い旅になる時には毎回メールだけはしておいた。今ならば国や街に関係なくリアルタイムで繋がれてしまうのだろうけれど。安心や安全が高くなった分、その国や人々の生活、習慣、信仰、色々な情報を現地で初めて知った時の驚きや、本物を初めて目にした時の感動は薄くなってしまった気がするが、実際はきっとそんなことはなく、素晴らしいものや、便利なものは今後も生活を豊かに変えていくのだろう。
旅をしていて思うのは、旅は自分の足で歩き、情報得て、自分でルートや、日程を決めていかなければならないので、気に入った同じ国や場所でダラダラとしている訳ではない。なので楽ではない。結果今の時代であればその場に行かなくてもリアルな写真や映像、動画、生活、様々な情報は手に入ってしまう。もっと言えば自分ではない他の誰かが、代わりに体験して説明までしてくれている。(勿論それを否定するつもりもない。このブログもある意味そうなわけで)わてが旅をして良かったと、ネットやスマホの情報だけでは得られないと思うものは、その国のリアルな人々、会話、生活、文化、歴史、国や街の香り、朝、昼、晩の変化、自分の心に触れて感じること。これは現地でしか味わえない。香りまでは文章や映像でも出せない。期間は短くてもそんな異国の空気感を味わいたい。なのでわてはこれからも旅がしたい。(いや最後ただの願望っ!?)
ネパールの首都カトマンドゥへ 小型バスで丸二日の旅
別れはお互い沢山してきたので、お世話になったヴァラナシの安宿のオーナーラジさんとお別れの挨拶をしていざ早朝のバスターミナルへ。そこには色々なところへ向かうバスや車が沢山集まり、どこがどこに向かうバスか全く分からないので、こういう時は案外簡単なものです。大きな声で「ネパール!ネパール!カトマンドゥ!カトマンドゥ!」と叫んでいると理解してくれた人が指を刺して教えてくれるのだ。(これが確実で早い!)今回もその助けによりカトマンドゥ行きの小さな小型のバスを見つけることが出来た。考えてみると前回のバスでの越境はマレーシアからタイに入った時か、人も少なく、バスも小さくとても快適でスムーズだったことを思い出した。
今回はというとすでに少しだけ乗客はいたが、難なく席に座ることが出来た。少し心配だが大きなザックの荷物はまとめて上に括られるという。貴重品や投げられたくないものは小さなリュックに入れて自分と座席に落ち着いた。よしこれで一応は出発準備は整った。しばらく待って出発の定刻になったが、運転手さえ姿を現さない。え〜どういうこと?すでに乗っている乗客は誰も何もせずに当たり前のようにじっと座っている。我慢できずに英語の通じそうな人に、え!?何でまだ出発しないのですか!?と聞くととても当たり前のように、逆にえ?だってまだ席ガラガラじゃん!これが埋まったら出発だね!と言われて、待つ間外に出たいけど、この席を離れて席を取られるのも嫌なので、兎に角バスが満車になってここを出発するまで、ただひたすらに待つ。待つ。埋まらない。少し乗ってくる。待つ。少し乗ってくる。埋まらない。待つ。寝る...
次回は友人に安否のメールや、家族に絵葉書を出しておいて良かったなと思うくらいのデンジャラスなインドーネパール越境のバスツアーからお届けします!今回もありがとうございました〜!ナマステ〜🙏
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