行き着く先しか分かっていない旅...
あ、暑い...日本のように蒸し暑いわけではないけれど、常に暑い。どれくらい待ったり、寝たり、ソワソワしていたのだろうか。まだ1時間は経っていないとは思うけど。想像してみてください。ハイエースのような形の車に、ギュウギュウ詰で丸二日間。出発前に想像力が豊かすぎると降りたくなってしまう案件ですな!おっ!やっと車内が人で満席になり、運転手もようやくその重い腰を上げて遂に車は動き出した。もう降りることは出来ない。動き出すと運転手は何かに取り憑かれたようにグングン飛ばす。早くこの沢山の荷物を指定の場所まで届けて自由になりたいと言わんばかりの運転だ。基本的にインドの道路をわては運転できる気がしない。オーストラリアやインドネシアでは運転したが、この国は少し違う。まず道路には車線がないので道幅の中で入れれば車が何台も無理矢理でも入ってくる。そこに街中ではリキシャーや人々、牛が自由に入り乱れている。それだからクラクションは止まらない。そんなことをほぼ地元の人々、3割ぐらいが外国人バックパッカーのギューギュー詰めの車内で、車の窓から凄い速さで流れるヴァラナシの街並みを見ながら考えていた。いつも通り移動中のお願いは事故にだけは遭いませんように。やっと走り出した車内からナマステ〜🙏
しかし最終到着地(明日着くであろうネパールのカトマンドゥ)は分かっているもののそこまでの道筋や止まる場所、宿泊地などなど全く分からないままだけど、大丈夫なのだろうか。(駄目だとしてもどうしようもないけれど)毎回長距離の移動では必ず飲み水(次いつ手に入るか分からないので)、ビスケットなどの軽食(次いつ食べ物があるか分からないので)寒さや、暑さ、日差し避けや排気ガス避けに薄手の大きなストールのようなブランケットのようなものが一枚あると心強い。あとは何とかなる。(いやなるかっ!)そんなことよりもたまに車が止まっては人が乗ってきている。降りる人はほぼいないのに。すでに車内は100%超えて満員でっす!座っている自分も余計な身動きは取れない。改めて思うとしっかりとした計画を立てて、その後の行動を取り、日程を把握していないと駄目だという真面目だ人だったら200%この移動は出来ない。良くも悪くも全て身を任せないと心配の気持ちに押し潰されてしまう。時にはなるようになれ〜という精神も大事!(わてはほぼそうなのだけれど...)
何時間くらい経ったのだろう。風景はどんどん田舎の景色に変わり、車内の人たちも静かになっていった。すると車は古びたほったて小屋に着くと突然停車した。ここはトイレ休憩のようだった。乗車客はみんな外に出てそれぞれ体を伸ばしたり、トイレに行ったりしていた。何分後に集合などと言われることもなく、きっと雰囲気で大体みんなが集まったらまた出発するということなのであろう。なので戻り遅れて置いて行かれることは絶対に避けたい。そして次はいつトイレ休憩かは分からないので、みんな必ず済ませておく。ほったて小屋は昔からある近所の駄菓子屋のような雰囲気で、インド人のおっちゃんが飲み物や軽食などを商いしていた。外国人などバックパッカーはこのお店でみんな買い物をしなかった。なぜなら移動中は絶対にお腹を壊せない。わても基本的には長距離の移動中はあまり物を口にしなかった。現地の人以外きっと同じ作戦なのであろう。そうこうしている間に車が出発する時間になり、みんな用だけ足して大人しく車に戻っていった。もう辺りは薄暗くなってきていた。またしばらく山道を満員の車内はどんどん揺れながら進んでいく。そしてまたどれくらい経ったのだろう。時計を見る習慣がないので細かい時刻までは分からないが、国境らしき場所に到着した。
夜間のイミグレーション(国境越えと越境してからの宿泊)
みんなそれぞれ荷物を下ろし、抱えまずはインド側のエミグレーション(出国審査)へ。その後はネパール側に歩いていく。そして次はネパール側のイミグレーション(入国審査)へ。必要な手続きをそれぞれがすんなりと終えて行き、難なくみんなネパール側に進んでいく。そしてそこにはカトマンドゥに向かうための別のバンが止まっていた。バンに乗ってすぐにネパール側で宿泊する場所に着いた。勿論男女関係なくドミトリー(大部屋)だったが、ずっと長い車移動だったので、足が伸ばせるベッドに横になり寝られるだけで幸せを感じている自分がいた。多少このベッドが汚いことや、シャワーを浴びられないことなどは気にせず、歯を磨けただけ良かったと思う。何時間、何十時間も同じ空間にいると、何だか分からないけれど、どこの国の人かもみんな分からないけれど、少しだけ仲間の雰囲気は感じていた。何て言うのだろう仲のそこまで良くない修学旅行のような(いや例えが下手かっ!)。入社したその日に行く初めての研修旅行のような(いや行くかっ!)。話した事はないけれど、廊下で何回も、、、(いやもう例えはいいわっ!!)特にみんな全然仲良くないのは分かりました。
長かった...文章にするとこんなにも短いのに...しかもまだ移動の半分ほど。今回わてがヴァラナシのラジさんのところで購入したこのチケットはヴァラナシからネパールカトマンドゥまでの国境越え、一泊朝食付き(2018年のレートで600ルピー)という不思議なコースだった。時間は出発も書いた通り全て予定。到着に関しては言われていない。今振り返ってみてもよくネパールの国境を越えられたなと思います。次回はネパール側に入ってからの旅の行方を、ネパールは日本食の宝庫でした〜すでに8ヶ月くらい日本食は食べてないので。ただまだ移動途中のため安全にカトマンドゥまで着くことを願って気絶したかのように眠ろう。明日また生きて起きられますように。
コメント