何ですかこのタイトル...兎も角アンベール城に参ります!
ジャイプルに来たからには、皆さん行くであろう名所アンベール城。(正確には城郭都市アンベールにある宮殿)今日はジャイプルから北東11キロの城郭都市アンベールにある宮殿に街から出ているローカルバスで行きたいと思います。何故急にローカルバスなのか、これはインドの旅も長くなりましたし、ここジャイプルはそこまで人々がガツガツしておらず、騙されることもないであろうと、時間もあることですし、ゆっくりお城まで行き、色々なものを見て回ろうじゃないかと思ったからです。
はい!みなさんナマステ〜🙏歴史も好きだが、お城も好きでお馴染みのわてです!(全然馴染んでませんよ〜!)早速アンベール城にバスで向かうために街の人にこの質問一択で乗り切ります!「わてはアンベール城にバスで行きたい。バス乗り場はどこですか??」ここでは日本語で書いていますが、インド人には勿論英語で、このありがちな文章を覚えておけば、その中の単語を変えるだけでほとんどのことは聞けます!相手の返しがめちゃくちゃ早くて、単語が難しそうだったら「あ、は〜ぁ。アリガト」とだけ何も話からにまま伝えその場を後にしましょう。(何じゃそら!!)そしてこのポイントも大事です!優しそうな人に聞きましょう!あと急いでいない人、あときっと交通にも詳しそうな人、あと嘘をつきそうにない人、あと、、、(あとが多いっ!!)そうです!もはやこれは勘です!運なのです!なので気にせずガンガン聞いて先に進みましょう!
今回もすぐに何人かの人が話を聞いてくれてそれならばこの辺にいればバスが来るよと教えてくれました。場所的にはハワーマハル近辺にバスが来るようです。しばらくはハワーマハル近辺を見て歩き、アンベール城に行くバスが来る時を待っていました。するとバスが近くに来たので、周りにいる人にアンベール?アンベール??と聞き倒し、半ばウザそうに首を斜めに傾けられました。「あぁそうだよ」の合図でした。すぐさまバスに近づき当たり前のように運転手や乗車券的なものをくれた切符切りの人にもアンベール?アンベール??と確認し、行き先を確認しました。この方法はわてはアンベールに行きたいという意思表示と、アンベールに着いたら是非教えて欲しいという2つのアピールなのです。きっと降りる場所や、タイミングもわてには土地勘も何もないから分からないのです。ちなみにわてが乗ったバスはアンベール城まで6ルピーでした。ローカルの金額の破壊力ですよ!この時のアンベール城の入場料が100ルピーでした。何事もなくバスは進み、しばらく行くと無事に?急に?バスが道端に止まりました。しかも誰も降りません。運転手と切符うりはソワソワ何か話しています。バスの周りには人が集まり始めています。次第に車内もなんだ?どうしたとなりだし、終いには外に出る人もいます。わても気になりアンベール城に着いたのか?と周りの人に聞きますが、それはまだだと。しかしみんな困惑しているようだったので、外に出てみました。外に出て運転手にどうしたのか聞くと、パンクだというのです。ちなみに道路というか舗装されていない凸凹道なのですが、見事にパンクしていました。ただ時間に焦ってはいませんが、ここからアンベール城まで歩いてどれくらいなのか気になって誰かに聞こうとした時に遥か遠くにアンベール城が見えました。「こら徒歩は無理や...」スペアのタイアを履き替えるまで気長に道路でみんな待ちましょう。バスの中にいた人たちも外に出てきています。
その時に運転手から衝撃的な発言が、、、「スペアのタイヤは積んでいない。」な、な、何やとぉぉ!!どうするんじゃ!JAFか!?JAFを呼ぶのか!?ここはインドだからIAFか!IAFなのか!?Indian Automobile Federationの略でIAFを呼ぶのか!?(やかましいわっ!!落ち着けぃ!!)異国の地でローカルバスがパンクになって、何もない場所にみんなで放り出されて、ちょっと取り残されただけで取り乱しました。す、すみませんでした。お恥ずかしい。気を取り直して冷静になりましょう。
見渡してみれば、ローカルバスなだけって観光客は1人もあらず、周りに外国人もいない。スペアがないからパンクは直せず、周りにガソリンスタンドや、お店すら何もない。目的地は遥か遠くにやっと見えるくらい遠い。わてを含めて勿論地元の人も携帯も、スマホの時代でもないから持っていない。どぉぉぉするんじゃー!!この運転手!なんでこんな悪い道をスペアもなしに挑もうとしたんや!もしやあれか?テレビチャンピオンの運転手王決定戦(1992〜2006テレビ東京放送)にでも出ようおもたんか!?(番組が古い!!)悪路だってこんなにも上手く運転できますよ!スペアタイヤ〜!?必要ありませんよぉ〜!!私こそ真のチャンピオンだ!じゃないのよ〜!!そんな妄想と勝手な怒りとたまに無駄な1人ツッコミをわてがしている間に、冷静な人たちが冷静に手段を考え次に控えていたアンベール城行きにバスがスペアタイヤを持ってきて、そのバスがパンクしたバスにタイヤを渡し、タイヤを持ってきてくれたバスにわてらが乗り込みインド人には朝飯前くらいの待ち時間で目的地のアンベール城に着いた。わてはというと、一切心の動揺を悟られまいとパンク?あ!パンクしてんですか〜いや〜知りませんでした。雄大な景色を見ていたら知らない間にこのバスに乗ってました。と誰にも聞かれることのない質問と答えることのない回答を頭の中で一人二役していました。
そこに広がる大きなインドのお城 アンベール城 山上にはジャイガル城砦
見どころも多く、お城も城壁も立派でその跡地だとしても良い意味で手付かずのような気がします。 装飾やデザインは細かく昔の王族の人たちの優雅な暮らしが目に浮かんではすぐに現代に戻されています。なぜならばわては今象の背中に1人乗っているからです。成り行きは勿論ありきたりなことでした。「お兄さん!ちょっとそこのお兄さん!象の背中乗ってかない??」です。勿論普段のわてならこのような贅沢なことは丁重にお断りするのですが、象の背中...乗ったことがない。目の前に大きな巨体と裏腹な小さな目をした像がいる。一応、いくらですか?と聞き、これはぼったくる必要もない。みんな一律いくらと公にしているからだ。こういう体験にお金を払わずいつ払うのか!と自分を勝手に鼓舞し、勢いに乗せて今象の背中で座り心地の良くはない、安定感もそんなにない、しかし生まれて初めての動物に乗っています。ちなみに2025現在は以下一回で最低2人乗らなければならないみたいです。そりゃ象にわざわざ乗るのに1人って。。。わてはこの時1人で乗ってました。象の頭付近には勿論象使いさんが運転してくれていますが、象の背中にはわて1人です。勿論通りすがる人からの目線や、後ろの二人で楽しそうに象の背中に乗っている人たちから見たら、1人でわざわざお金を払い象にまたがっているわては異様でした。しかしそのような周りの視線や、思いは全くわてには通じません!(いや誰も何も言ってないし、思っていないのよ〜)むしろ!昔の王様はきっと1人で乗っていたはず!だとしたら今見ているこの象の上からの世界アンベール城への道や、象使いさんのターバンを被った後頭部や、象のちょっと薄い毛や、固いシワだらけの肌、この歩くスピードはわざとなのかくらいゆっくりな歩幅、きっと王様も同じことを、、、(思ってないわっ!!)
あぁ〜昔あいのり(1999〜2009フジテレビ放送)という番組でラブワゴンとかいうピンクの自動車で男女が織りなす恋愛観察バラエティがあったけれど、ピンクシティと呼ばれるピンクの街で象に一緒に乗るあいのりはないかぁ〜。(あるかー!あってたまるかー!)今宵もわての旅のお話にはお付き合いくださりありがとうございました。アンベールの宮殿につく前の象の背中から失礼して。また次回こそは宮殿内でお会いしましょう!


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